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子ども達の将来のために消費税1%を!
2008年12月24日(水)
「子ども達の将来のために消費税1%を!!」

今朝の閣議で平成21年度予算案を決定しました。また、これに先立つ20日(土)には、本年度の第2次補正予算案を既に決定しています。 これら一連の予算案によって、「安心こども基金」(1,000億円)の創設、保育所と幼稚園の3人目以降の費用の無償化、妊婦健診の14回全てを公費助成、 出産育児一時金を全国平均の出産費用をカバーできるよう42万円まで引き上げなど、少子化対策について相当の前進を図ることができました。

少子化対策に関する予算案の内容について

しかし、本日のオブログはその話ではなく、その先を見据えた最新の取組みについてお話をさせていただきたいと思います。

我が国の少子化対策に当てられている財源は、ヨーロッパ諸国に比べて大変貧弱であるというお話は以前から事あるごとにお話させていただいているかと思います。

例えば、子育て支援に当てられている財源の水準を対GDP比でみると、我が国は諸外国の3分の1から4分の1にすぎません。 また、社会保障給付費全体に占める家族政策の割合は、ヨーロッパ諸国では10%程度に対して我が国ではたったの4%という状況です。

家族関係支出の国際比較
社会保障給付費の国際比較

この間、フランスやスウェーデンのように子ども達のために日本の倍以上10%前後の予算を確保してきた国々では出生率が上向きになってきたという事実もあります。

仮にヨーロッパ諸国並みに財源が確保できたら、日本の子育ての現状はどう変わるでしょう。幼児教育や保育所は無料、医療費の負担の大幅軽減などやりたいことはいくらでもあります。

これらが実現すれば、これまでの妊婦健診の全額公費助成や今回の予算ではまだ道半ばですが速やかに実現させたいと考えている出産無料化と合わせて、 妊娠から出産、義務教育開始前までの子どものための公的サービスはほぼ全て無料になります。

しかしまだできていないこともたくさんあります。児童手当等経済的支援もいままで以上に拡充したい、ひとり親家庭の支援も拡充したい・・・。

私は、少子化対策担当大臣に就任以来ずっと、このような想いを募らせてきました。 我が国の少子化の流れを反転させるためには、「政府として、今後は子ども達のための政策に本気で取り組む」という姿勢が伝わるよう、大胆に、思い切った対策を打ち出すことが不可欠だと思っています。 そして、そのためには財源確保の議論も避けて通るわけにはいきません。

私は、「思い切った少子化対策」の内容を具体的にお示しして、それにより本当に子どもを生み・育てやすい社会が実現できるということをご納得いただければ、 そのための負担についても、「未来への投資」として、国民の皆様にきっとご理解いただけるものと確信しています。

このような想いから、私は、これまで、消費税率を上げる時には「100円の買物をしたらあと1円、子ども達の将来=国の将来のためにいただきたい」、 「消費税1%分を少子化対策に使わせていただきたい」と訴えてきました。

そして、本日、「持続可能な社会保障とその安定財源確保に向けた『中期プログラム』」を閣議決定したことを受けて、 早速、私の考える「思い切った少子化対策」の具体化に向けて検討に着手したいと考えています。

まず、私がこれまで少子化対策担当大臣として募らせてきた想い、利用者や当事者の立場に立って思い描く「思い切った少子化対策」に盛り込むべき視点を、 「小渕ビジョン〜5つの視点〜」としてお示しさせていただきました。

「小渕ビジョン」はこちら

そして、この視点を踏まえて「思い切った少子化対策」を議論していく体制として、私の下に、 若い世代のメンバーを中心とした<ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム>を立ち上げました。

【メンバー】
・安藤 哲也(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)
・勝間 和代(経済評論家)
・松田 茂樹(第一生命経済研究所主任研究員)
・宮島 香澄(日本テレビ報道局解説委員)
・佐藤 博樹(東京大学社会科学研究所教授)

子育て世代の当事者や利用者の目線で、既存の政策や財源の枠にとらわれず、もう一度、ゼロから少子化対策を一緒に考えていただく、小渕の理想を形にするための少数精鋭のチームです。

年内にメンバーとの顔合わせを行った後、年明けから月2回程度のペースで、スピードを高めて精力的に議論していきたいと思っています。

各回のテーマにふさわしい専門家、現場の方々、関係団体の方々等にお越しいただいてお話を伺い、腕まくりをして意見をぶつけ合いながら議論を深めていきたい、 フランクな雰囲気の中にも常に真剣勝負の緊張感が漂うような運営をしたいと考えています。 また、国民の皆様からご意見をいただいたり、対話したりする機会も設けられればと考えています。

少子化問題はこの国に暮らす全ての方々にとっての共通の課題です。
経済大国と言われ、教育や医療等全ての水準の高いこの国において、なぜ、将来を担う子どもたちが誕生しないのでしょうか。 なぜ、こんなに汲々としなければ子どもを育てられないのでしょうか。私たちはいつまで「不安」を抱えながら子どもを産み・育てるのでしょうか・・・。

少子化についてはこれまで様々なところで様々な会議が出来、たくさんの議論がなされてきました。しかし、もう一度「ゼロ」から少子化対策を考えてみたいのです。 誰もが小さな命の誕生を喜び、健やかな成長を願える、本当に「安心して子どもを産み育てられる」そんな日本の社会環境を目指して。

今後のプロジェクトチームの活動を見ていてください。そして、少子化の流れを反転させるための「思い切った少子化対策」について、一緒にお考えいただければ幸いです。
小渕のアクティブ・トーク、略して「オブトーク」
薬丸裕英さん
2008年12月16日(火)
第1回オブトーク

昨晩、東京は丸の内のオアゾの○○広場(おおひろば)で、第1回の小渕のアクティブ・トーク、略して「オブトーク」(笑)を開催しました。

「オブトーク」は、大臣就任以来いろいろな方々と意見交換をする中で、「こんな良い話を私一人だけで聞くのではもったいないなぁ」と感じるようになったことをきっかけに、 自分の方から街に出て、オープンな場で意見交換を行おうという企画です。

記念すべき第1回のゲストには、私がTBS「はなまるマーケット」のAD時代からお世話になっているタレントの薬丸裕英さんをお招きして、 男性の子育てへの参加について約1時間にわたってお話をお伺いしました。

薬丸さんからは、最近5人目のお子さんが生まれて家庭内に「笑い」が溢れているというお話、 そのお子さんをほんの少しの間でも抱っこしたいと多忙を極めるスケジュールの中で何とか時間を捻出する努力をされているというお話、 睡眠時間を切り詰めてお子さん達のお世話をされている奥様の負担を少しでも減らしてあげたいと自然と子育てに参加するようになったというお話、 5人目にして初めてお子さんの誕生の現場に居合わせ、女性(奥様)が如何に大変な思いをして赤ちゃんを産み、 育てているかということを目の当たりにして、改めて感謝の気持ちでいっぱいになったというお話など、 普段テレビでは聞くことのできないお話を沢山聞けて、笑いあり、感動ありのとても充実したひと時でした。

小渕優子

特に私の心に響いたのは薬丸さんの躾(しつけ)に対する考え方でした。

「ちょっとくらい悪いことをしても叱ったりせず、子ども達のことを信じて、最後は自分が責任を取ってやるという覚悟で接しています」

あっという間にトップアイドルへ上り詰め華やかな側面だけが強調されやすい薬丸さんですが、実は義理と人情の人、薬丸さんならではの一本筋の通った考え方。感銘をうけました。 将来、私の息子が物心付いた時にはこういう風に接したいと心に刻みました。

今回の「オブトーク」では、日ごろから漠然と感じている「子育てに参加している男性ってカッコいい」ということが、薬丸さんという具体像を通じて、確信へと変わりました。 これは何も薬丸さんがカッコいいというだけでなく、子育てに参加することによって男性の考え方、パートナーや子ども達への接し方、 などが変化して、その結果、人間/男性としての魅力が増していくというプロセスではないかと思いました。

一方で、子育てに参加したいと思っている男性の数は増えてきていますが、制度や職場環境などのために希望が叶っていないというのが現実です。 少子化対策担当大臣として、このような皆さんの想いを受け止めて、必要な制度面の見直しや意識改革、特に組織のトップマネジメントの意識改革などに全力で取り組むつもりです。

東京大学の佐藤博樹先生
小渕のアクティブ・トーク
小渕のアクティブ・トーク

昨日のオブトークのために、お忙しい中協力して下さった薬丸さん、進行役を務めて下さった東京大学の佐藤博樹先生、 日ごろのお仕事とはちょっと毛色の違うトークショーの運営に奮闘して下さったスタッフのみなさん、 そして、お集まりいただいた沢山のお客様、本当にありがとうございました。

また、第2弾、第3弾を企画するつもりですので、期待していて下さい。

最後に、薬丸さんから教わった男性を子育てに参加する気にさせるコツを、会場にお越しいただけなかった皆様にもこっそり伝授いたします。

(その1)「決して誰かと比較してはダメ」・・・とかく「誰々さんのご主人は○○○」などと言ってしまいがちですが、 このようなことを言われると男性は一気にやる気を失うそうです。

(その2)「とにかく褒める」・・・褒められて嫌な気持ちはしないので、ついつい「もっと頑張っちゃおうかなぁ」という気になるそうです。 ただし、あまり歯の浮くような褒め方は逆効果で、さりげなく褒めるのが良いとのこと。また、第三者を介して褒めるというのも効果が高いそうです。

私は早速昨晩から実践しています(内緒ですが)。みなさんも試してみて下さい。
2008年12月15日(月)
子ども達の声が響くキャンパスに向けて

私は、就任以来、女性の活躍支援のための取組みの一環として、経済団体や個別企業のトップの方々への働きかけを行ってきましたが、 女性研究者分野のトップ・マネジメントへの働きかけは手つかずのままでした。

そのため、今月1日、東京本郷の東京大学で行われた「女性研究者支援モデル育成事業」のシンポジウムに出席した際、 総長の小宮山宏さんと懇談する機会を作っていただきました。

小宮山総長+4人の専任スタッフにより昨年立ち上げた「男女共同参画オフィス」のお話を伺って、正直とってもびっくりしました。 というのも、私がお願いしようと考えていたものよりも、一歩も二歩も先を行く取組みが既に進められていたからです。

東大のキャンパス内保育所

特に驚いたのは、東大では12月1日から新たに2ヶ所のキャンパス内保育所を開設して、4キャンパス全てで計7つの保育所が整備されていたということです。

「保育所のようなインフラを整備しただけで男女共同参画が進んだとは思えないが、環境整備を進めなければ男女共同参画は進まない」とのお言葉から、 総長の明確なビジョンと強い決意がひしひしと伝わってきて、私自身とても勇気付けられました。

この保育所整備の取組みは既に多くの成果を挙げており、スリランカ出身のポスドク学生から「子どもができたのでキャリアを諦めかけていたところ、 保育所で預かってもらいながら研究続けることができた。 とても感謝している」と男女共同参画の問題とは直接関係のないイベントで思いがけず嬉しい発言があったそうです。

保育所でのハロウィン・パーティー

また、大学はスペースも比較的余裕があり、車の通行も少なく、学生さんも含めて人の目も多いなど、小さなお子さんを遊ばせるには打って付けの場所です。

東大ではキャンパス内で子どもが遊べるようにと立ち木の茂みを切って芝生地を整備したとのこと。

また、先日本郷キャンパス内の保育所でハロウィン・パーティーをしたところ、 お願いしたわけでもないのにキャンパス内の要所要所に教職員の方が立って、仮装した子ども達にお菓子を配って盛り上げてくれたとのことでした。 アカデミック分野は外国文化に接する機会も多く、好奇心も旺盛。きっかけさえあれば、遊び心を発揮して子ども達を楽しませてくれるのでしょう。

一見子育てと関係ないかのように思われる大学でも関係者が視点を少し変えるだけで子育て環境整備のきっかけになる。 大臣室の中ではなかなか思い付かないアイデアを頂きました。

最初は敷居が高く子連れママには近づきがたい雰囲気の大学ですので、大学側から地域の人々を呼び込むような取組みをどんどん進めて、 地域社会の憩いの場となって欲しいと思います。

そして独創性や創造性が求められる研究者にとっても、研究室に閉じこもっているだけでなく、たまにはキャンパス内をノンビリと巡り、 想像力と意外性に溢れる子ども達と接することが良い刺激となって、大きなブレイク・スルーが生まれたりするかもしれませんね。

小宮山総長は「ハーバードやMITはキャンパス内保育所が6つだが、東大は7つになったので世界一だ」とおっしゃっていました。

私も子どもが出来たとき、友人からハーバード大学で売っているという赤ちゃんのお掛けをいただき大変驚きました。 海外の大学では子育て中のお母さんでもご年配の方でも誰もが勉強できる環境が整っているということです。

大臣室の中ではなかなか思い付かないアイデアを頂きました

これをきっかけに女性研究者の研究成果の面でも世界のトップクラスの大学と肩を並べられるようになって欲しいものです。

キャンパス内に子ども達の元気な声が溢れ、その環境の中で世界的な業績が次々に上げられる、 そして女性研究者達が生き生きとした研究活動を続けている、近い将来、そんな理想的な大学が誕生するのではないか。 小宮山総長とのお話は、そんなイメージが自然にわいてくる素敵な大学訪問でした。
2008年12月9日(火)
インターネットテレビの取材を受けました。

33人の政治家のインタビューを編集なしで流し続けるという企画で、 既に32人の方は配信済みという中でもうこれ以上先延ばしもできないということで4日(木)の夕方に取材を受けました。

インタビュアーの方がお上手で、少子化対策や男女共同参画について普段よりもずっと踏み込んでお話させていただきましたので、 お時間のある方は是非ご覧いただきたいと思います。

インタビューの様子はこちら
2008年12月3日(水)
久々のオブログです。風邪、引きました・・・・

地方出張のために日の出前に家を出た日の朝、ちょっとノドの調子がおかしいことに気付きました。

その日は日中ビッシリと公務をこなして深夜に帰宅するというハードなスケジュールだったので、 風邪の引き始めだとすると最悪のタイミングだなぁと思っていたところ、案の定、しっかりと風邪に取り付かれてしまいました。

地方出張

子育てをしながら大臣を務める身として体調を崩すことは最も避けなければならないことと肝に銘じて気をつけていたのですが・・・。 事の発端は1歳の息子が鼻をたらしていて、「鼻水吸い器」(片方を子どもの鼻に当てストローの片方を親が口で吸うもの)で チューチューと鼻水を吸ってあげていたところ(わが子はこれをやると虐待かというくらい泣き叫びますが)、 そのまま私が「その風邪、いただきました」。

保育所でも風邪が流行っているということでみんな鼻水をたらしているし、私の周りのスタッフ達もしきりとゴホゴホやっていて、 秘書官に至ってはマスクをしながらガラガラ声で「風邪じゃありません」と強がっている始末。 これじゃ風邪を引かない方が不思議です。

その後体調は日に日に悪化して一時は39度以上の高熱まで出てしまいました(インフルエンザ検査は陰性ですのでご安心を)。 こうなるとさすがに意識ももうろうとして立っているのも辛いという状況です。ノドも痛くて思うように声もでません。 しかし幸いなこと息子は私に風邪をうつしてけろっとしています。

子育てしながら働いているお母さん方(働いていない方も同様だと思いますが)は同じような経験を一度や二度はされていると思いますが、体調の悪いときの子育てほど辛いものはありません。

私をどこか仕事も子育ても家事もないところに連れて行って!と思うのですが、そんなことは出来るはずもないし…。 我が家ではありがたいことに夫がいつも以上に子育てを手伝ってくれて、私もこの際息子の保育所への送り迎えなどはほとんど任せてしまいました。 普段は母親中心の子育てになっていてもいざというときの夫の助けはありがたいし、涙が出るほど嬉しいものです。

しかし寝込みながらも主婦はいろんなことが気になります。仕事のことはもちろん、ああ、今日はごみの日・・、とか、ご飯作らなきゃとか。 今回のことをキッカケに、子育て中の妻が風邪を引いた場合に夫が看病するための休暇制度の検討をしてみようかなぁと本気で思ったりしてしまいました (実際にはこのような場合には積極的に年次休暇を取得するようにPRするということかもしれませんね)。

子育ての方は優しい夫の協力で何とかなりましたが、大臣職の方は誰かに代わってもらうわけにいかないので自分で頑張るしかありません。 国会の委員会での質疑、閣議とその後の記者会見、所管分野の関連施設等の視察、式典での挨拶や表彰状の授与、 それらの合間を縫って事務方からのブリーフなど、どれも体調が優れないからと言っておろそかにすることのできない大臣としての重要なお仕事です。 いつも以上に気合を入れてしっかりと対応したつもりで、何とか体調不良を理由に欠席することなくすべて乗り切ることができました。

とは言え、この間十分に対応できなかった案件もあると思います(オブログがそのひとつです。随分とお休みしてしまいました・・・・)。 その遅れを取り戻すためにも、今後は体調管理に万全を期して仕事に専念しようと決意を新たにしているところです。

日一日と寒さが増してきて体調を崩しがちな季節ですので、皆様も風邪などお引きにならないようにお気をつけ下さい。
2008年11月11日(火)
こんにちは。小渕優子です。
今日は、UNIFEM(国連婦人開発基金)の「女性に対する暴力反対キャンペーン(Say NO to Violence against Women)」についてお話します。

現在、世界中の女性のうち3人に1人が一生のうちに何らかの虐待や暴力を受けていると言われています。

強い政治的リーダーシップによって女性に対する暴力をなくすために、昨年の「女性に対する暴力撤廃国際日(11月25日)」に、 UNIFEMと女優のニコール・キッドマンさんがこの暴力撤廃キャンペーンの開始を宣言しました。

今年の11月25日までに100万人以上の署名を集めることを目指しているとのことで、現在493,734人が署名しています(11月10日21時現在(日本時間))。

「女性に対する暴力反対キャンペーン」に男女共同参画担当大臣として署名
「女性に対する暴力反対キャンペーン」に男女共同参画担当大臣として署名

私も先日、男女共同参画担当大臣として署名をいたしました。

また、同僚の閣僚のみなさんにもお願いして、全員の方から署名をいただきました。

集まった署名は11月25日に国連本部において署名国代表を招いて式典を開催し、 その場で事務総長に手交する予定とのことですので、一人でも多くの日本人の方々にご署名をいただければ幸いです。

ちなみに、一個人として署名する場合はどうすればいいのかとUNIFEMのホームページを見てみました。しかしこの手順がなかなか複雑。

国連公用語の6ヶ国語(英仏西露中亜)にしか対応していないので、日本人の方には署名しづらい代物でした。 これを改めないと我が国の署名数は伸びないと考え、内閣府男女共同参画局のホームページで、まず署名のしかたを日本語で解説することにしました。 さらに、私あてに直接署名を送っていただければ、それをUNIFEMに届けることとしました。責任をもってお届けしますので、どんどんFAXを送って下さい。 送り先等については、内閣府男女共同参画局のホームページをご覧ください。 ※11月24日でFAX受付は、終了しました。ご協力ありがとうございました。

我が国だけで100万人分の署名が集まるぐらいの運動の盛り上がりを期待しています。

さて、日本でも11月25日の「女性に対する暴力撤廃国際日」までの2週間(11月12日から)を「女性に対する暴力をなくす運動」期間と定めて、 女性に対する暴力の根絶に向けた啓発活動を展開しています。

今年はUNIFEMのキャンペーンとタイアップして、例年以上に女性に対する暴力の根絶に向けた機運を盛り上げていきたいと思っています。

話は変わりますが、先日、都内某所の「DVシェルター」を視察してきました。

これまで法律や制度の説明を聞いてDVの状況がいかに厳しいか、ある程度は分かっているつもりでしたが、 実際にDV被害者保護の第一線で心身ともに傷ついた被害者とその家族のケアに携わっている方々から生の声をお聞きして、実態の悲惨さを痛感させられました。

DVシェルターを視察

シェルターの一室で職員の方が母親と一緒に保護されているお子さん達に勉強を教えているところにもお邪魔しました。

DVが原因でシェルターに保護を求めてくるその約6割がお子さんを抱えてのこと。 努めて明るく声をかけましたが、どこか怯えたような様子で私を見ている子ども達を見て悲しい気持ちになりました。 この子達も幼いながら何かを感じ取っているのではないか…。

こうした子ども達も含めた被害者のケアやそもそもDV被害者を出さないようにすることも男女共同参画担当大臣としての私の仕事です。 関係者のみなさんのお力を借りながら一歩でも二歩でも対策を進めなければならないと思いました。

UNIFEM暴力撤廃キャンペーンページ

大臣フォトレポート
2008年11月06日

2008年11月6日(木)
みなさんこんにちは。小渕優子です。
今日はいつもとはちょっと違ったお話です。

みなさんは国立公文書館って知っていますか。皇居の北側、北の丸公園の中にあるのですが、利用したことのある方はあまり多くないと思います。

私は、組閣の際に麻生総理から公文書管理に関する事務も担当するようにご指示をいただき、次期通常国会に文書管理法案(仮称)を提出するための準備を進めているのですが、 その中で国立公文書館を今後どのように発展させていくのかということが大きなポイントの一つとなっています。

「公文書管理に関する事務」と言っても何のことかさっぱり・・・という方が大多数だと思いますが、年金記録の問題や、自衛隊の航海日誌破棄の問題、 C型肝炎関連資料の放置の問題など不適切な文書管理の事例が次々と明らかになる中で、本年1月の施政方針演説の中で当時の福田総理が「行政文書の管理の在り方を基本から見直し、 法制化を検討するとともに、国立公文書館制度の拡充を含め、公文書の保存に向けた体制を整備」することを表明され、以来、この問題を担当する大臣が置かれてきました。

去る11月4日(火)、この問題を検討していただいていた「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」の最終報告を座長の尾崎護さんからご提出いただき、 私もその足で麻生総理を訪れて、尾崎さんと一緒にご報告をしてきました。

大臣フォトレポート
2008年11月04日

公文書管理の在り方等に関する有識者会議の最終報告

総理もこの問題に大きなご関心をお持ちで、法案化に向けて力強い激励の言葉をかけていただきました。

そんな経緯もあり、昨日(11月5日(水))1時間ほど時間がとれたので、さっそく国立公文書館を見に行ってきました。

私が公文書館を訪れるのは今回で2度目になりますが、今回もびっくりするのはその手狭なこと。

出迎えに来ていただいた菊池館長に導かれて乗り込んだエレベータは、館長と私、SPさん、秘書官、高山理事で既にぎゅうぎゅう詰めとなってしまい、 残りのみなさんは息を切らせて階段で3階の会議室まで追いかけて来てくれました。

最も大切な書庫についても既にほとんど埋まっており、今後各省からの公文書の移管が進めば直ぐにパンクしてしまうとのこと。 やっぱり建て替えが必要でしょうか。

しかし素晴らしいことはその貴重な古文書の保存状態。

千年以上前の古文書が当時のままの状態を留めているのを見せていただき、 和紙に墨書きという我が国の文化が如何に後世に記録を伝えるという点で優れているかを目の当たりにして、 改めて歴史的公文書をしっかりと後世に伝えていくことの大切さを痛感しました。

歴史的公文書をしっかりと後世に伝えていくことの大切さを痛感

また、大日本帝国憲法の発布の際の内閣の署名など大変貴重なものも保管されており、そうしたものを間近で見ることが出来ることに感動しました。

一方、インターネットを活用した情報提供の取組についても目を見張るものがありました。

日本国憲法の原本や重要文化財に指定されている絵図など、私が学生の頃、教科書の挿絵でしか見たことのなかった資料が、 国立公文書館のデジタルアーカイブにアクセスすると自由に閲覧できるサービスが提供されています。

こんなに便利なHPなので、授業で取り上げていただくなどして学生の必須アイテムと言われるぐらいに普及して欲しいと感じました。 

また学生時代だけではなく、社会人になっても思いついたその気持ちのままにアーカイブにアクセスできるサービスを是非利用していただきたいと思います。

国立公文書館のデジタルアーカイブ

このように大変重要な役割を担っている国立公文書館ですが、諸外国と比べると正直あまりの貧弱さに泣きたいくらいというのが現状です。

例えば、最も立派な公文書館との呼び声の高いアメリカのNARA(ナラ)は職員数2,500人を擁しており、 また、お隣の韓国でも300人程度の職員数と言われているのに対し、我が国の国立公文書館はたったの42人の職員しかいないとのこと。

これでは貴重な歴史的公文書を責任を持って管理・保存することはできないということで、 このたびいただいた有識者会議の最終報告の中でも数百人規模の体制を実現するよう提言されています。

直ちに人員を十倍にするというわけには行きませんが、計画的に人員を増やしていきたいと考えています。

公文書とは国民共有の財産であり、先人がこれまで歩んできた歴史が記されています。 公文書を粗末に扱うことは自分たちの国を大事にしないことと一緒です。 自分たちの文化や歴史をよく知り新たな時代を堂々と歩んでいくためにも、公文書館が次代に誇れるものにならなくてはいけません。

国立公文書館

国立公文書館はみなさんには目立たない存在かも知れませんが、文化の伝承、歴史的啓蒙という観点から重要な役目を果たしています。 これからだんだん秋も深まり、北の丸公園の紅葉も見ごろを迎えてきますので、ぜひ一度、国立公文書館に足を運んでいただければと思っています。

国立公文書館の場所
2008年10月31日(金)
みなさんこんにちは。小渕優子です。
やっと「安心こども基金」の創設が決まりました。

今回のオブログは、この顛末についてご報告します。

昨日、国民生活と日本経済を守るための新しい経済対策「生活対策」を麻生総理が発表されました。 あまり気づかれた方はおられないかもしれませんが、その中に、私の担当する少子化対策に関して、画期的な事項が盛り込まれました。

・「安心こども基金(仮称)」創設による子育て支援サービスの緊急整備
− 都道府県に安心こども基金(仮称)を設置し、子育て支援サービスを緊急整備

「安心こども基金」の創設

具体的には、本年度の第2次補正予算で国費1000億円を確保して各都道府県に新たに設置する基金に配分することにより、3年間で15万人分の保育サービスを提供するというものです。

毎回申し上げてきているのですが、現在、少子化対策は待ったなしの状況にあります。第2次ベビーブーム世代(私もその一人なのですが)が30歳代であるのもあと5年。 それ以降は母親となる人口の絶対数が激減していく中、少子化対策は今すぐに思い切った対策を打たないと間に合わない状況まできています。

政府は今年2月に「新待機児童ゼロ作戦」を策定して向こう10年間、計画的に保育サービスの充実を図ることにしていますが、こんなペースではとても追いつきそうにありません。

世の中の女性たちは5年後、10年後の対策など聞かされてもとても今子どもを産む気になんてなれません。政府は安心して出産、子育てが出来る“現在の”環境づくりを急ぐべきです。 そんな焦りにも似た思いから、私は、今回の新しい経済対策に〈新ゼロ作戦〉を大幅に前倒しするための事項を盛り込んでほしいと指示を出しました。

皆、迅速に動いてくれて基金方式による新ゼロ作戦の前倒し案は思いの外早くできあがりました。 しかも、単に保育所整備のための補助金を積み増すだけの安直なものでなく、財政力が乏しい市町村に対する補助率のかさ上げや保育所開設前の準備費用の助成、賃貸物件による新たな保育所整備などの新たな措置も含んだ意欲的なもの。

不思議に思って聞くと、「私たちは待機児童解消のためにいろいろなアイデアは持っており、実行に移せるだけの検討も続けてきた。 財源(予算)さえいただければ実現できるのだが、これまで何度挑戦しても財源の壁は突破できなかった。」とのこと。

「それって何なの。」

子育て現役の母親でもある私の闘争本能に火が点きました。

現在、待機児童の数は約2万人。潜在的なニーズも含めるともっともっと多くのお母さんたちが保育所の空きを待っている。 一方で、実行すればするだけその人達を救うことができるプランはあるにもかかわらず、天を見上げて必要な財源が降って来るのを待っていても、決して何も変わらない。

そんな思いの中昨日の「生活対策」の決定まで、与党の幹部の方や関係する閣僚の方の所に出向いては、なぜ今少子化対策なのか、安心こども基金の必要性などについて説明し、理解と支援をお願いし続けました。 毎日顔を出させていただいたので、中には「また来たの」という顔をされている方もおられましたが(苦笑)。

ということで10月16日(木)に麻生総理が「生活対策」の策定を指示されてからの2週間、私はこの安心こども基金の実現のために全力投球してきました。

そして昨日、晴れて1000億円、保育サービス15万人分の「安心こども基金」の創設が認められました。

「安心こども基金」のほかにも、今回の対策ではもう一つ画期的な事項が盛り込まれました。それは妊婦健診の無料化を本年度から実施することです。 14回程度必要とされている妊婦健診について、これまでは5回まで公費負担していたところ、今回の対策で14回全てを公費負担することとしました。 この対策が実施されれば妊婦さんは費用の心配をせずに必要な健診を全て受けられるようになります。

これらの施策によって、安心して出産・育児ができる環境整備に向けた第一歩が踏み出せたものと考えています。

これからは、皆さんにこれらの施策の効果が実感として伝わるように、補正予算成立後、速やかに事業の実施ができるよう必要な準備を進めていきます。

3年間の基金の事業期間が終了する頃までには、「最近、子どもを預ける場所を見つけやすくなったよね」「学童も使いやすくなったよね」 「妊娠中に病院に通う時の負担がなくなったよね」と今回の対策の効果が実感できるようにしていきたいと思っています。

「安心こども基金」の創設

そのためには、これから「安心こども基金」の仕組みやメリット、活用の仕方などについてどんどんPRして、 地域行政を強力にサポートしながら自治体の方々のやる気を引き出し待機児童の削減に具体的に取り組んで行きたいと思っています。 基金の仕組みを自治体同士のアイデア競争の場と考えていただき、それぞれの実情に合った柔軟で創造性のある対策が数多く採られることを期待しています。

なお、もう一つの無料化である出産費用無料化については、残念ながら今回の対策には検討が間に合いませんでしたが、 来年度予算編成の過程で何とか実現したいと考えています。
出張帰りの新幹線
2008年10月27日(月)
みなさまこんばんは。小渕優子です。
今日は山形へ出張。帰りの新幹線です。

先日15日、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんに大臣室にお越しいただき懇談させていただいたご報告をします。

安藤さんは「父親支援が少子化問題を解決する」と評し、父親であることを楽しむ生き方を推奨。 各方面で活躍されているお忙しい方で、また、大変面白い方です(失礼)。

お目にかかる前からいろいろと安藤さんのうわさを聞いていたので、これは二人で会うだけではつまらない、 せっかくのいいお話はたくさんの人に聞いてもらった方がいいと思い急遽大臣室を公開討論(?)の場に。 内閣府の若手男女を中心にみんなで仕事と生活の調和を考えよう!父親の子育てについて話しあおう!ということになりました。

安藤哲也さんとの懇談

安藤さんは想像通りエネルギッシュで前向き。いかにこれから父親の力が社会でも家庭でも必要かを楽しく語ってくださいました。

私も以前から、これからの少子化対策や男女共同参画を作っていく鍵は今後の男性の生き方にあると考えてきました。

この2、30年、女性の生き方は多様化し、選択肢も増えました。しかし、一方で彼女たちを取り巻く労働環境、社会環境、人々の意識は変わらないまま。 そうしたことが少子化社会を生んだ大きな要因と言えると思います。

さらには男性の生き方。女性が今後仕事と育児とを両立していくには、一番に男性の協力と理解が必要です。協力と理解が得られるような施策の展開が必要です。

少子化対策はこれまで母子福祉政策だと思われてきましたが、男性も含めた働き方や生活の見直しをしていくことこそがこれからの少子化を考える上での大事なポイントと言えるのではないでしょうか。

安藤哲也さんとの懇談

安藤さんはその話の中で育児休業法の改正について触れられました。

現在厚生労働省の労働政策審議会雇用均等分科会でも、「父親も子育てに関わることができる働き方の実現」、「育児休業後も継続しながら子育ての時間確保ができる働き方の実現」として、 出産後8週間の父親の育休取得促進や配偶者が専業主婦(夫)等であっても夫(妻)が育児休業を取得できるようにすること、子の看護休暇の取得等について議論が進んでいます。

現状をみると、男性の育児休業取得率は1.56%。男性の育児・家事の時間も短く欧米諸国と比較しても突出して低い水準です。

しかし最近の若い世代の男性の意識は一世代前と変わってきており、「仕事」だけでなく「家庭生活」も大事にしたいと考える人も増えてきています。 男性の育休もとりたいと希望する男性が3割を超える中でこうしたことが可能になる制度改正、また職場での理解や意識改革が必要であると考えます。

私の考えでは、海外で導入されてきている「パパ・クォータ制」のように目に見える形で制度を見直すことにより、 「国・企業も含めた社会全体で男性の育児参加を支援する」というメッセージを明確に打ち出すことも効果的な方法のひとつだと思っています。

例えばドイツは子どもが小さいうちは女性が家庭で子育てをすべきという伝統的な考え方がまだ根強く、少子化も進んでおり、日本と似た状況にある国です。 そのドイツにおいて2007年から「パパ・ママクォータ制」として両親で育児休業を取得した場合、休業中の手当について、これまでの12ヶ月にプラス2ヶ月伸ばすという制度を導入したところ、 それまでほとんどなかった父親の育児休業取得割合が18.5%にまで上昇したと聞いています。

日本でも夫の家事・育児時間が長いほど、第2子以降の出生割合が高いという調査結果が出ています。育児休業法の改正についてはただいま検討中ですが、 今後も現場の方々や有識者の先生からご意見を伺いながらぜひ早急に効果ある方策を取りまとめていかなければならないと考えています。

安藤哲也さんとの懇談

最後に安藤さんがおっしゃった印象的な言葉を・・・

「楽しく生きる父親・母親の姿をお手本として子どもは大人になっていくんです。だから僕はいつも笑顔の父親でいたいと考えています。 父親が変われば家庭が変わる、地域が変わる、企業が変わる、そして、社会が変わる。」
明けましておめでとうございます
2008年10月22日(水)
みなさまこんにちは。小渕優子です。

この度、麻生内閣において内閣府特命担当大臣を拝命いたしました。担当するのは「少子化対策」「男女共同参画」「青少年健全育成」「食育」「公文書管理」です。 どれも日本の将来を左右する次世代に係わる課題ばかりです。若くして大臣という職務をいただいたからには、私自身がまさに次世代育成を担う一人としての責任を重く受け止め、 こうした課題に真正面からぶつかっていきたいと考えています。

特に「少子化対策」「男女共同参画」については、現在私自身が1歳になる子どもを持つ現役の母親であり働く女性でもあるという立場から、 (私も皆さんと同じように保育園に子どもを預けながら日夜送り迎えをして子育てしています。) これまで実際にぶつかってきた困難や不都合を今一度洗い直し、これから起こりうるであろう事態をも考慮し、 そうしたことを直接関係省庁にぶつけながら、政策展開していきたいと考えています。

また、これらのテーマは私や同世代の女性たちにとって切実な実感であるとはいえ、やはりひとつの出発点に留まります。 そこでできるかぎり現場に足を運び、直接多くの方々からの生のご意見を伺うなど様々な声に耳を傾けていきたいと思っています。 子どもを持つ方々、子どもを持ちたいと願う方々、少子化に危機感をもち子育て政策に関心を持つすべての方々とともに、新たな施策、支援策を考えてまいります。 その他、各省庁の現在の取り組み、今後の方向性、専門家からの意見等、この場を使って多角的にオープンにしていきたいと考えています。

私が担当する分野は将来に向けて重要な課題であると同時に、同世代の方々にとっては大変身近な問題です。 しかし政治や行政が行っていることはなかなか見えづらく、年間100本を超える法律が成立するにもかかわらず、マスコミから注目されるもの以外は気づかれもしないのが現実です。 政策立案や立法以前にどういった議論がなされ、政治家の間でまたは役所の中でどのような問題意識があるのかも一般の方々にはなかなかわかりません。 こうした政策立案過程の議論の多角化の不足、情報開示の不足が政治や行政に対する不信感や不安を生むことにつながっているように思います。

今回こうした形でHPを立ち上げたのは、少しでもこうしたことが解消されれば、そしてこのような身近な問題を身近に考えられる場となれば・・という思いを込めてのことです。 「小渕のアクティブログ」略して<オブログ>(笑)がそのきっかけになることを願い、できる限り率直に書き進めていきたいと思っています。<オブログ>、ぜひご支援ください。
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