明けましておめでとうございます。
皆さまにはお健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
特に昨年は、皆さまから温かい、そしてより結束した力強いご支援をいただき改めて御礼申し上げます。皆さまのご期待に応えることができますよう、決意を新たに努力してまいります。
今回の衆議院選挙におきまして、自民党は比較第1党は維持しましたが、自公で過半数を獲得することができませんでした。国民の皆さまの不信感を拭うことができず、大変厳しい結果となりましたことを謙虚に厳粛に受け止めたいと思います。深い反省の上に立ち、再生の歩みを進めていく覚悟です。これからも今まで以上に丁寧な政治を進めてまいります。
日本は今、経済・安全保障・人口減少など先送りできない課題が山積しているばかりでなく、気候変動・自然災害の激甚化・国家間紛争など、地球規模のリスクにも直面しています。
昨年10月に誕生した石破政権は、これらの課題に真正面から向き合うとともに国民の不安に寄り添い、不確実な時代だからこそ政策を力強く遂行し、命や暮らしを守り抜くことに全力を尽くします。物価高対策を盛り込んだ総合経済対策が閣議決定されました。経済成長を促し、所得を増やすことで生活が豊かになったことを実感していただき、その上でコロナ禍により膨らんだ予算規模をできるだけ早く平時に戻す努力も怠ることなく続けてまいります。皆が笑顔で暮らせる社会の実現に力を注ぎます。
現在、世界は転換の時代を迎えています。国際情勢が混迷を深める中、昨年は米国大統領選をはじめアジア・欧州などでも重要な国政選挙が行われ、そのほとんどが政権に対する厳しい結果となりました。トランプ時代の再来は、米国内外に大きな変化をもたらすことになり、米国第一主義の考え方はより先鋭化する可能性もあります。日本はこの流れの中で国際秩序を維持強化し、平和で安定した国際環境を積極的に作り出していかなければなりません。人間の尊厳という最も根源的な価値を中心に据え、世界を分断や対立ではなく、協調に導く外交を展開する必要があります。これからも国際社会と緊密に連携し、山積する国際社会の課題の解決に取り組んでまいります。
昨年8月、日中友好議連の一員として5年ぶりに中国を訪問しました。その後コロナ禍で停止したビザ免除が再開され、日本産水産物の輸入も着実に回復させることで合意されました。日中には各々の立場があり乗り越えなくてはならないハードルもありますが、交流や対話の窓口を閉ざすことなく、日本を取り巻く環境を安定的なものにするために、これからも日中・日韓はじめアジア外交に力を尽くしてまいります。
昨年9月に行われました党役員人事におきまして、組織運動本部長を再び拝命致しました。今年夏には参議院選挙が控えています。国政を力強く牽引していくためにも安定した政治基盤の再構築が喫緊の課題であり、絶対に負けられない戦いです。石破総裁のもと、自民党を支えてくださっている地方組織・団体はじめすべての皆さんの声に耳を傾け、一丸となって全力で戦い抜く決意です。皆さまのご支援とご協力を切にお願い申し上げます。
今、日本経済は少しずつ明るい兆しが見えています。この流れを止めることなく国と地方がしっかりと力を合わせ、これからも国民の暮らしを守り、次の世代に豊かで平和な日本を引き継ぐべく最善を尽くしてまいります。
最後になりましたが、本年も皆さまにとりまして素晴らしい年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。